陰の王子様




ゆっくりと時間が流れている。
そんな平穏な日々は、一瞬でなくなってしまった。



大好きな場所が不吉な音で埋め尽くされる。






子どもが泣き叫ぶ声


必死に逃げまどう足音  


ここを守ろうと戦っている音


家を覆い尽くそうとする真っ赤な炎






そして



目の前に広がる




両親の赤









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