陰の王子様







「…なんだと?」



怒りに任せ、剣をさらに深く刺し始めるクロード

感じたことのない痛みに耐えながら、目の前のクロードに嫌悪の目を向ける。



言ってやりたい…。この自分勝手な王子に。

「あなたが王となれば、この国はダメになる。…それに、自分の思い通りにならないからと、武力で制するのは違う…。」





「こんな…、こんな能力に頼る王などっ!誰にも信用されない!!」




「なにが女神だ!!!あなたのものになるくらいなら死んだ方がましだ!!」



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