陰の王子様
「おはよ〜う。今日はとっても良い天気ねぇ。」
ガチャリとドアが開き、誰かがこちらに近づいてくる。
首も動かない自分は、ひたすら相手が来るのを横目で見ていると、
「あら!!起きたの!?ま〜ぁ、可愛いわね!…あっ!ちょっと待っててね。うちの人呼んでくるから!」
バタバタと忙しなく出て行った。
「……連れ去られた訳では無さそうだが。」
とりあえず、悪い人ではなかったことに安堵していると。
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