陰の王子様








「クロード様主催のパーティーが1週間後に開かれる。我々の任務は、クロード様の護衛、招待客や外部からの不穏な動きがないか見極めることが最重要任務だ。」



「だが、クロード様が何かお困りのようなら、しっかりとお助けするように。」






その最後の一文が1番重要で1番大変なことだと、ここにいる騎士団…いや、使用人含め、王城で働く全員が頭に叩き込まれている。















「はっ、俺にこんな服を着させるつもりか?」



「おいお前、俺のパーティー台無しにすんのか?」



王子が訪れる場に響く冷徹な声

王城にいる8割ほどの使用人や騎士たちが明日行われるパーティーの準備にこの1週間を費やしている。





重要な仕事や任務がある者以外が総出でやっているが、なにせ注文が多い。






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