陰の王子様
まあ、自分は王子と面と向かって話したことないが、周り回ってこっちにも影響が出てくる。
王子が主にくまなく見ているパーティー会場の広間を横目に、かつ巻き込まれないよう足早に離れる。
あちこちでパーティーに向けて準備しているのが見え、キョロキョロしていると、前の方からローガンさんとジン、あと1人、使用人らしき人が歩いてきた。
「お〜、今日はどんなお仕事で?」
「これから馬のところへ。ローガンさんお疲れ様です。」
俺には?とうるさいジンを無視する。
ローガンさんの後ろにいる執事にも顔は見えないが一応会釈をする。
「シンアはあいつらに愛されてるからなー。あいつらもシンアがお世話してくれるときっと喜ぶよ。」