陰の王子様



「まあ、あなたの今煩わしい仕事は、これでしょうが…。」



そう言って、手紙を渡してくるジェハ

「はあー…。」


数日おきにやってくる手紙
隣の第一王女オレリア・ロベールからだ。


少し前、急にあちらの方から話があった。

オレリアと婚姻関係にならないかと。




「何が目的なんだろうか…。」


コンコンッ

ドアのノック音より軽い高めの音

後ろを振り向けば、早く開けろと催促している奴



「早いな。もういいのか?……なにつけてる?」


窓を開け、足に括られてるものを取る。



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