陰の王子様
「どうした?こんな夜中に…。」
「大変なんだ!!子供たちが皆体調壊してんだ!」
「ナバじぃさんに診てもらおうと家に行ったら、親たちが押しかけてたんだ!」
「何っ、……どういうことだ。レティシアだけじゃなく子供たち皆…?」
「レティシアちゃんもか!?」
「何なんだこれ!流行り病か!?」
「おじいさんは何と言っている?」
「原因が分からないって!それに、症状がバラバラなんだ。」
「俺んとこは頭が割れるって言ってんだ。」
「俺の娘は息がしづらくなってて。」
「うちのタセンは喉が焼けるって!」
「……ボニー!聞こえているか!?」
「聞こえてます!あとでそちらに向かいます!」
「おじいさんのとこ連れてってくれ。」