陰の王子様



「ここの野菜が気に入ったから見に来たって。…それと、俺ら全員その人たちから、クッキー貰った。」



「クッキー…」


「そのクッキーに、悪成分が含まれとったんじゃろう。…おそらくじゃが、有毒な植物なんかを練り込んだ感じかのう。」




「何故、そんなこと…。」


「それがさっぱりのう。じゃから、その辺はお前さんに任せるぞ。」



「ジョセフさん!遅くなりました!」



パタパタとやって来たボニー

「ボニー!子供たちはクッキーを食べたらしいんだ。有毒な植物とかが練り込まれてた可能性がありそうだ!」


「なるほど。…すみません、子供たちの症状を書き出してもらってもいいですか?」



近くにいた親たちに協力を求めるボニー

「おお、なかなか使えるのう。あの若いの。」


「腕は一流です。…子供たちをよろしくお願いします。」



「うむ。」




誰か何の為にやったのか、検討がつかない。


「タセン、どんな人たちだったか詳しく聞かせてくれ。」












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