陰の王子様
「証言はとれています。あなたから依頼されて、あの里を襲撃したと、あなたの私兵から聞きました。」
「そんな私兵は知らないな。」
「ロベール王国があなたに協力していたことも調べがついています。」
「お前はずっと何を言ってるんだ?」
俺は帰ると言い、立ち上がるクロード
「お前と違って王位継承権1位の俺はこの国のためにやることがあるんだ。」
ニヤリと女に向けるような雰囲気を醸し出す。
「エレン・ウィザリア、あなたには殺人の疑いがあります。」
またもや、ざわつく大臣たち
部屋を出ようとしていたクロードは一瞬足を止める。
「レティシア、という女性に禁忌とされてる毒物を与えた。」
その名前にクロードは大きく反応した。
エレンは変わらず口元に扇子を広げ、まっすぐイオを見ている。