陰の王子様







「えっ…?」




養子……。






戸惑う反面、嬉しい自分がいた。





ジョセフさん夫妻と過ごして感じた家族という温かさ。

私が10年前に無くしたそれは、ものすごく居心地が良くて、安心できる空間だった。






「……っ」 

涙が止まらなくなる。



嬉しい…。必要とされてる…っ。


隣からジンの手が肩を軽く叩いた。








「……私なんかで良ければ、よろしくお願いします…っ!」


















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