陰の王子様



「シンア様!おはようございます!」


「スズミさん…」



スズミさんの他にもローガンさんもいた。

とりあえずスズミさんに着替えの礼を言う。


「スズミさん、着替えありがとうございます。」


「いえ!…それより、大きいですよね?やっぱり他の持ってきます!」


「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」


着れなくないが、確かに自分には大きい。
黒のシャツに黒のパンツ

…でも、この服の匂いはなんだか落ち着く。



「シンア、今日は休んでいいから。ここで休んでていいらしいよ。」


「…いいらしいよ…?」


「あっ、いやー、ねえ。…ここ、人来ないし。ゆっくり過ごせるから。」



歯切れの悪いローガンさんに違和感を隠せない。

それに、じっくりこの部屋を見てみるが、広すぎるし、内装が豪華だ。


バスルームだって、落ち着かないほどピカピカだった。


さっきまで自分が寝ていたベッドも自分の部屋のと比べると倍以上ある。


ここは何用の部屋なんだ…?



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