陰の王子様
スズも呼んで、3人でまったりお茶をする。
スズと2人も良いけど、リンがいると、スズがよりお姉ちゃんに見える。
お茶した後は、私がコヴィー家から持って来たドレスなどを3人で整理していた。
コンコン
リンがドアを開けると、そこにはイオ様がいた。
「落ち着いたか?」
「お嬢様が生活する分にはもう大丈夫です!あ、お食事ですか?」
「うん。レティシアと食べたいって王と王妃が言ってるんだ。」
イオ様と目が合い、恥ずかしくてキョロキョロとしていまう。
「緊張するかもしれないが、一緒に食べないか?その後、2人でゆっくり話したい。」
ぎこちなくも小さく頷けば、イオ様は私の頭を撫でてくれる。
「これから毎日会えるんだな。」
嬉しそうに笑うその姿に、私も顔を緩ませていた。