陰の王子様
「まあ、そんな気にすることないよ。逆にこんなとこで休めるんだからさ、1日中寝ときなって!」
「あ!それか、部屋中かき乱して、なんか変なものないか調査するっていうのは?やってみてよシンア!」
じろじろ部屋中を見ていた自分にジンがそう言った。
こんな豪華な部屋をかき乱すなんてことする訳ない。
…そういえば、睡眠薬の入った酒飲んで眠って…、朝までずっと寝ていたってことだよな…。
なのに、何も見ていない…。
「良かった…。」
睡眠薬のおかげか?
それとも他の原因があるのか…。
頭の中で考えていると、
「シンア様!もう一度眠りましょう!ローガン様のお休みの許可もありますし!」
そう言って自分をベッドへ連れて行くスズミさん
彼女に伝えなければ。
「ローガンさん…、お言葉に甘えてもいいでしょうか。それと、スズミさんと少しお話ししたいのですが。」