陰の王子様
「えー、部屋探索しないのー?ちぇー、ローガンさん帰りますよー。」
「あ、押すなジン。シンア!くつろいでいいからな。それと、そこの果物とか食べて良いってよ。」
パタンとドアが閉まり、スズミさんと2人きりになる。
「とりあえず、ご馳走になりますか?」
「そうですね。いただきたいです。」
テーブルに置いてある果物やお菓子を小皿に分けてもらう。
スズミさんにも一緒に食べませんかと誘い、2人でテーブルに座った。
「昨日、オレリア・ロベールに直接聞くことができました。」
「本当ですか!…それで彼女は何と?」
「……クロード王子が襲わせたと。そして、オレリア王女の父上、ロベール国王にその事実が広まらないよう協力を頼んだ。」
「やっぱり、クロード様が…。それにロベール国王も関わっていたとは…。」