陰の王子様
「どうしますか?…シンア様」
「オリビア・ロベールから聞いたことであるが、証拠がなければ、クロードを追い詰めることはできないだろうな…。」
長い時間をかけて、ようやく掴んだ真実。
だが、ここで焦ってこれまでの積み上げた時間を無駄にしたくない。
「まだまだ時間がかかりそうだ。…スズも付き合わせてごめん…。」
「何言っているんですか!?私はあなたについて行きたいと思って自分の意思できたんです。それに、私もハッキリさせたいんです。私のことは1番あなたが知っているでしょう?」
ニコニコと笑うその笑顔に何度救われたか…。
「ありがとう。スズ」