陰の王子様
「お〜!話題の人物登場じゃん!!」
「うるさい。」
翌日、訓練場で会ったアキ
わざとここにいる全員に聞こえるようにでかい声を出している。
案の定わらわらと集まってきてしまった。
「どうだったー?あのオレリア・ローベルは。」
ニヤニヤしているアキの頭をバシッと叩く。
それでもニヤニヤしているこの男は、
「何もなかったってことはないよねー?いいから聞かせろよー。俺らは出会いが少ないんだから。夢見させて。」
顎でクイッと後ろを指すアキ
そこには目がキラキラと輝いている者や、ギラギラと次の機会を狙っている者。
「はあ…。」