陰の王子様













薄暗い部屋の中


まるでそこだけを照らしているかのように、真っ白な天蓋ベッドに人影が見える。




わずかに開いた隙間から、中を覗き見る。



そこには乱れた姿の男女

男は、女の上に跨り、時折苦しそうに声を歪めながらも、その動きは止まらず、より一層上がっていく。








一方で女の方は、何も着ておらず、手足は拘束されている。
さらには、目と口にも布が当てられている。
行為の最中であるにも関わらず、女は一切動じていない。

ただ、拘束されている手は固く握られ、女の手からは微かに血が滲んでいた。









『くっ…、っ、これで、良い夢が見られるだろう?はぁ…、俺も気持ちいいよ。』









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