陰の王子様
「クロード、イオ。しっかりとな。」
「王もですよ。…それに、今日は俺からのサプライズもありますから。楽しみにしててください。」
ニヤリと笑うクロードに嫌な予感がする2人
「……イオも頼んだ。」
「はい…。」
優雅な音楽が流れ、王族が座る場所には、挨拶のために多くの人が集まっている。
「エレン様はいつまでもお美しいですね!」
「あら、嬉しいこと言うじゃない。あなたも、なかなかの男前よ?」
順番に挨拶している貴族たちにも、特定の誰かにでも気に入られたいという思いがある。
良し悪しあるが、野望を持っている貴族がほとんどだ。
それは、王族の中にもある。