陰の王子様



男として、シンアとして生きると決めた日から、僅かな膨らみにも、きつく巻きつけてきた。



おかげで、あまり成長はしなかったが、騎士の妨げにならなかったため、嬉しかった。





そんなことを思い出しながら、僅かに残る、これから先もシンアとして生きたいという希望を…

小さな抵抗をクロードに見せつけるかのように、ざっくりとあいたドレスを遠慮なくさらしの上から着た。
















「うん…。それない方が良いけど…、まあ、そっちの方が安心するよ。」



そう言って、ほぼ露出されてる腕に薄いショールをかけてくれた。



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