陰の王子様





ピィ––––––––ィ!!!



!!?

突然の鳴き声に意識を戻せば、横の通路から騎士が走ってくるのが見えた。




「いたぞ!!おい、そこの者!鷹を見失うなよ!!!」



そう言い、自分の後ろにつき、やがて追い越して先頭で鷹を追いかける。




………


このまま騎士のふりして一緒に走ってた方がバレないな。




バタバタと走る足音に再び騎士数人が駆けつける。


着いていきつつも、先に行ってくれというように、集団の最後尾にまわり、適度に距離を取りつつ、着いていく。






「外に出るぞ!」









ワンワン!!
ワンワンワンワン!


外は、すごい状況になっていた。



< 96 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop