陰の王子様
ピィ––––––––ィ!!!
!!?
突然の鳴き声に意識を戻せば、横の通路から騎士が走ってくるのが見えた。
「いたぞ!!おい、そこの者!鷹を見失うなよ!!!」
そう言い、自分の後ろにつき、やがて追い越して先頭で鷹を追いかける。
………
このまま騎士のふりして一緒に走ってた方がバレないな。
バタバタと走る足音に再び騎士数人が駆けつける。
着いていきつつも、先に行ってくれというように、集団の最後尾にまわり、適度に距離を取りつつ、着いていく。
「外に出るぞ!」
ワンワン!!
ワンワンワンワン!
外は、すごい状況になっていた。