また会える。
大好きでした。

Prologue

中学3年生の春
君と同じクラスになったね。
君は私とは別の世界の人だった。
私はクラスで優等生とかやってて委員長とかやってたよ。
君はいつもふざけて笑ってた。先生に怒られても平気な顔をしてた。
そんな君に興味を持ったんだ。


お前と同じクラスになった。
お前は俺のこと嫌いなタイプの人だと思った。俺もお前みたいな優等生は苦手だった。
俺はいつもふざけてた。人生楽しければいいと思ってたから。
お前はいつも授業も真面目にうけてた。委員長をやってたから保健室にも毎日通ってたな。
そんなお前に興味を持ったんだ。




君に言われた言葉ずっとずっと忘れないよ。
好きになれた。
最初は喧嘩もたくさんしたね。


初めて告白した。緊張したなって今でも思い出す。
好きになった。
最初は喧嘩もたくさんしたな。





体育祭で怪我してた君が、クラスで1番足が速いから無理して走る姿がすごく心配だったけど1番かっこよかったよ。
私は君にしか見せられない顔を見せたよ。
普段甘えるなんてことしない。
そんなことしたらみんなに引かれると思ってたから。
君が高校は県外に行くって言った。
嫌だった。
でも黙って応援した。


体育祭前俺は怪我したんだよな。保健委員ってこともあってお前はすごく心配してくれたよな。学科では何も話しかけてこないお前が「大丈夫?」って言ってくれたのがすごく力になった。
お前は俺の前で急にでれでれするようになったな。正直可愛かった。ギャップ萌えってやつかな。
お前に高校は県外に行くって言った。
笑って頑張れって言ってくれた。
だけどそんなのお前の笑顔じゃないよな。




お互い受験だったね。とか言っても君は推薦で受かるから勉強なんてしてなかったね。私は志望校に受かるために死に物狂いだったのに。
君の前で初めて泣いた。受験が終わったら君と離れることが怖くなった。これで終わりにでもなったら私はどこに居場所があるんだろう。


お前頑張ってたな。自分のことで精一杯なのに俺の勉強まで教えてくれたよな。あんまりやってないけど。
お前は俺の前で初めて泣いたな。怖くなったって。大丈夫だよ。俺はずっとお前が好き。お前が好きだから。離さないから。居場所はいつでも作ってやるよ。



高校1年生の春


辛かったよ。君と離れて会えない辛さを知ったよ。頑張って。見てるよ。


辛かった。お前と離れて会えない辛さを知ったよ。俺頑張るから見ててね。





やっと帰ってくる。やっと君と会えるよ。花火大会行こう。遊びに行こう。たくさんやりたいことあるよ。


やっと帰れる。やっとお前と会える。花火大会も行こう。たくさん遊びにも行こう。たくさんやりたいことあるや。





お互いに部活に勉強に忙しくなったね。でも君は勉強なんかしてなかったね。
通話もメールもあまりできなくなって少し寂しかった。


お互いに部活も勉強も忙しくなったな。俺は勉強なんかしてなかったけど。
通話もメールも時間作ってやらなくてごめんな。寂しい思いさせてごめん。





やっと2回目の帰省だ。やっと会える。大好きな君に。早く早く。


やっと2回目。早く帰りたい。やっと会える。大好きなお前に。早く早く。









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