また会える。

クリスマス

それから時が経つのはあっという間だった。
公開告白以来私のSNSのフォロワーはうなぎ登り。知らない人からもフォローが来るという異常事態。
学校でも知らない先輩とか同級生に顔を見られ何かを言われる。そんな感じだった。
いつもはみんな、私に直接言ってくることは無い。だけど今日は違った。
「ねぇ、あなた清水くんが公開告白した相手だよね?」
知らない女の先輩から話しかけられた。
「え、っと」
「あんな振り方したら清水くん可哀想じゃない?」
「……」
私は黙ることしか出来なかった。
「彼氏と遠距離だかなんだか知らないけど空気読みなよ」
それだけ言うと先輩は立ち去っていった。
「花菜!大丈夫??」
職員室に行っていた咲良が走って私の元まで来る。
「あの先輩サッカー部の後輩狙ってる先輩だ」
「え?」
「花菜。気にしなくていいよ」
「あ、うん。」
先輩にもファンがいるのか。そっか。普通の人なら好きになっちゃうくらいかっこいいもんね。
清水のかっこよさは彼氏がいる身から見ても相当だ。
「ねぇ、咲良。私あそこで告白断ったのって空気読めてなかったかな?」
「そんなことないよ。花菜は自分の気持ち言ったんだもん。何も悪くないよ」
そういうと咲良は私の頭にそっと手を置いた。
「清水だって花菜に彼氏がいることは知ってたじゃん。それでも気持ちを伝えた清水が悪いってわけじゃないけど、花菜が断ったのは正しいって思ってる。そこでおっけーしても、清水にも礼偉くんにも悪かったと思うよ」
「咲良、ありがとぉ。」
「ん、気にしないで」
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