また会える。
今日は礼偉とデートの日だ。街をぶらぶらして食べたいもの食べて、見たいものを見るというなんともマイペースなデートだ。それが好き
「俺がいない間さ、楽しかった?」
「うん。まぁ学校は楽しいよ。勉強は微妙だけど」
私は苦笑する。
「花菜のとこはサッカーも強いもんなぁ。いつか試合やりてー!」
「礼偉もこっちの高校来ればよかったのにね。県外とか行かないで」
「無理無理。俺なんて下手くそでレギュラー入れねぇよ」
私たちの県でもサッカーが強い高校は沢山ある。だけど礼偉は県外を選んだ。正直県内とか同じ学校がよかったなって思うことも沢山ある。
「下手なりに頑張るから応援よろしくな」
そう言うと頭をポンポンとされた。
「ん!」
そういうと礼偉は手を差し伸べてきた
「4ヶ月ぶりに手つなご!」
「うん!」
私たちは笑顔になった。お互いの手の暖かさを感じられる瞬間がとても大好きな時間。夏だから手汗がとか気にしない。だって今日は特別な日だから。

「今日はありがとな」
「送ってくれてありがとう。すごく楽しかったよ」
「俺、勝手に県外行ってお前を悲しませてることほんとに悪いって思ってる。だけど頑張るから頑張るから見てて。絶対お前に似合う男になるから」
「もう十分礼偉は私のヒーローだよ?」
「ありがとうな。好きだよ」
そういうとキスを交わして、お別れした。ヒーローなんてみんなの前では絶対言わない。礼偉の前だから言えるのだ。大好きだから。
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