このままじゃ終われない
季節は夏。


朝おきて、家を出たら販売機の前集合。

シルバーの自転車をこぎ、今日もみんなのいるところへ…


「あ!心司!おっはー!」


同じくシルバーの自転車をこぎ、黒髪に黒メガネをかけ、目の前に見えたのは幼なじみの心司。


自転車をとめ、私の方を振り返る。


「はぁ、お前ら遅い!もう少し受験生って自覚もって早起きを…」


「お前ら??」

って……


「はいはいはいはーーーい!心司みたいに頭もよくて勉強もしてないのに成績エリートの人には俺らの気持ちわかんねーよ!なー?」



げ、でた。

「…涼介…!一緒にしないでくれる!?」


あたしのもう1人の幼なじみ、涼介。

田舎の高校では目立つ茶髪にピアスに乱れた制服。

そしてこのバカ明るい性格で地味にモテるんだよねぇ…

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