このままじゃ終われない
「いきなりなによっ!とられるって…」
塔子が廊下の方をみる。
数人の女たち。
「ねぇ、りょうすけぇ〜?放課後遊ぼーよぉ〜?ひまでしょー?」
「あ、カラオケいこーよっ!」
そんな声と、ニコニコしている涼介の顔が見える。
「どーすんの?告らないの?」
ニコッとした塔子。
「いやいや、まってよ塔子!だから、あたしと涼介は別に…」
「え?ちがうの?絶対そうだとおもってたんだけど!」
「い、いつから?」
「言わなかったけど、最初から…?」