秘密の片想い

 目を開けると頭がガンガンして、体中が痛い。
 寒くて布団をかぶろうとして、異変に気付いた。

 ここ、うちじゃない。

 ゆっくりと目を開けると、あろうことか隣には三嶋。
 お互いに、なにも身につけていない。

 うそ、でしょ。

 慌てて起き上がると頭に鈍痛が響いて、抱え込む。

 どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 とりあえず、辺りに散らばっている服をかき集め、身に付ける。
 なにもなかったと思いたいのに、下腹部には違和感がある。

 私は逃げるように、三嶋の部屋から脱出した。
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