秘密の片想い

 これは、夢?

「大丈夫?」

「シー?」

「うん。体つらいの?」

 夢なら、さめないで。

「俺、夢でしか、シーを抱けないんだ。すごく、シーが好きなのに」

 馬鹿みたいだ。夢で泣くなんて。

「わかったから、とにかく寝たほうがいいよ」

 夢がさめないように、俺はシーの体に手を回す。

 朦朧とする意識の中で、シーの唇にキスをした。
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