★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
第三章 未来

手紙

『…だーかーらー、いいじゃない!どうせ夏休み終わるの、9月半ばでしょ?
2週間くらい遊びに来なさいよ』

「嫌だよ〜、行けばコキ使われるもん!この間だって、群(ぐん)と青(じょう)の世話ばっかりさせられて、お母さん達遊びに行ったじゃない!」

『当たり前でしょ?お母さんは毎日この生活なのよ?たまには羽根伸ばさないと』

「だから行きたくないの!」

『解った!ディズニーワールドに連れていってあげる!フロリダの。ね?』

「う〜、ずるいな…」

『パスポートだって、一昨年作ったばっかりなんだから、大丈夫でしょ?なんだったら、エコノミーじゃなくてビジネスでくればいいわよ』

「やだ!無駄遣いだよ、それは…」

『あ、緋色も連れてきなさいよ!あの子がいると何かと助かるし…』

「やっぱりコキ使うんじゃない!」

『蒼湖?あんたね、助産婦になるんなら、人の世話が出来てナンボなのよ?』

「超〜言い訳!」








結局押しに押されて行く羽目になって、しぶしぶ電話を切った


「お母さん、何だって?」

「2週間、遊びに来いって。ある意味、命令だよ」

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