★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「上手くいってなくないけど…」

「何?どっちよ?その表現」

「普通…」

「じゃあいいじゃん」

ファミレスの休憩室にある雑誌を、パラパラとめくった

「…結婚、考えてるのかな…って」

「えぇ??もう?」

「…だよね」

友香の反応に、少しショックを受けてしまう

確かに、二十歳の緋色がもう結婚を考えるわけないよね…

早いよね…

そう考えると…昔の緋色は妊娠すればいいのにって思ってくれたり、妊娠結果を喜んでくれたり…

今思えば、すごい解りやすい愛情表現をしてくれてたんだよな〜


覚悟が無かったとしても、今思えば…そんなに愛されていたんだって解るのに



もし…



もし今妊娠したら…



緋色は「産め」って言うんだろうか…

喜ぶのかな…喜んでくれるのかな…



自分の指先が冷たくなっていく感じがした

周りの景色が、暗くなっていく



怖い…



私、何で突然…『蒼湖』になるんだろう…?




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