★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
俺はソファに座って、大きく深呼吸する

テキパキ働く碧依を、ずっと見ていた

「碧依…」

「ん?」

「…ありがとうな」

「何が?」

不思議そうな顔で俺を見つめ返した

「…弁当」

「あはは…いいって事よ」

碧依が笑うから、そんな顔を見て俺も笑った



「さ、行こうぜ」

毎月この日は、デートをする日と決めている。

「新しいあの映画見たい!」

「よっしゃ!じゃ、今日からお前もメットデビューだな」

「解禁!?タンデム?やったー」

満面の笑みで笑う碧依に、お揃いで買って一年飾っていたメットを手渡した

バイクで二人で街へ出掛ける

たまにわざとジグザグ走行をして、腹の肉をつねられる

笑いながらバイクで走っていると、アイツによく似た人間をみかけた…







俺らの人生を狂わせた、美しく憎い、アイツに……
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