★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
目を丸くしている碧依を見つめてキスをした
「緋色?」
何となく怖い…
何かまた大きな渦に巻き込まれそうで
不安になる
そんな俺に気付いたのか碧依は俺を強く抱きしめた
「緋色…、大丈夫。私達もう大丈夫だよ。」
碧依の心臓の音がゆっくりで、俺は安心していた
「だって、乗り越えたんだもん…あんなに辛かった事を乗り越えたんだよ?私達はもう暗闇に堕ちない。」
碧依の指が俺の髪を撫でる
「大丈夫…」
俺はそのまま狭いソファに碧依を押し倒した
優しく微笑む姿が愛おしい
俺達はそのまま気持ちを重ねた
「緋色、あんたってめっちっくちゃイケメンの友達、いる?」
朝登校して早々、姫川に聞かれた
姫川は恐ろしいくらいの切れ長美人で、サラリーマンと付き合っている
長いストレートの髪に長身、片手にメンソールのタバコ。まるで雑誌から出てきたような女だ
「イケメン?」
「目鼻立ちの綺麗な…」
「………?」
俺が首を傾げると、ニコリと笑う
「まあ、いいや…。私、レポート出してくる」