★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「婚約の為に、別れたの?」

「…操さんは知っていたのよ…身を引いたの」

どっかの誰かを思い出させる話

婚約者がいて、自分が身を引く…

私、そんな事出来ない!!私だったら緋色から手を引けない…



「坊っちゃんは諦めて、奥様と結婚されたんだけど…
その後、操さんが坊っちゃんの部下の人とお付き合いを始めてから、色々おかしくなりはじめてしまった」

「おかしく?」

「その部下の人を、遠くまで左遷したり、操さんに無理やり関係を迫ったり…
結局坊っちゃんは操さんしか愛せなかった」



こ、これまたどっかで聞いたことのある話…

やっぱりよく似てる…

雰囲気だけじゃない、性格が

二人はよく似ている


不思議…それなのに

「そして、ある日突然、操さんがいなくなった」

「…」

「その行く先は北海道…。坊っちゃんが左遷した部下の人が飛ばされた先…」

私はおばあちゃんの顔をじっくり見つめた

おばあちゃんが次に言う言葉にドキドキしている
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