★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
『………』

え!?



その瞬間、電車が突然トンネルに入り私の肩がビクリとはね上がった!

何?

私は蒼湖がいたはずの場所を見ると、幻は消えていた

一体…何?

蒼湖は確かに何かを言っていた…

言っていたのに…


全然聞き取れなかった

何を伝えたかったんだろう?

ってか、私なのに!!

一体何が起こっているのか頭で整理がつけられず、私はただ額の汗を拭った





アパートに着くと、緋色のバイクが置いてあった

帰ってる?

そう思って玄関を開けると、緋色が冷蔵庫から水を出していた

「おう、お帰り」

「緋色…」

私は何だかホッとしてしまった…

「今日のメニュー何だった?」

「鶏の唐揚げ、さっぱりソース…」

「お!トリカラ〜!」

そういいながら私が持っていたエコバックを持ってくれて、中からタッパーを出す

「うまそ〜」

「まだ夕飯には早いんじゃない?」

靴を脱ぎながら私が言うと、残念そうな顔の緋色が私を見つめる

「ケーキもあるんだから、早く食べようぜ!」

「…まあ、いっか…」

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