★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
ブーブーとバイブが鳴る

「もしもし?」

「もしもし!?そこに碧依いるか?」

電話の主は相当慌てている…

「あ、いえ…、さっき食堂で別れましたけど」

「お前の大学で、奴が姿を消した!!碧依は大丈夫か?」

目の前が白くなった

俺は仲間から離れ急いで教室を抜ける

走って食堂まで行くと、さっきまでいたはずの碧依の姿がない…

「碧依…」

『私は死なないよ…』

昔、笑顔でそう言った彼女の姿を思い出した

絶対なんかない

安全な場所もない



俺は守るって誓ったのに…


汗を拭いながら回りをみまわす

落ち着け…落ち着け!

考えるんだ、アイツが行きそうな場所…



そう考えても焦りが思考回路を止める

チクショー!!



碧依…



どこだ!?







俺は再び走り出した







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