★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「自分がしないって事が大事なんだよ、何事も…」
「ふん、キレイゴトだね!」
「どうして?貴方は誰かに裏切られたの?お父さんが、貴方を跡取りにはしないって言ったの?」
「いや…、それは。でも解るだろ?俺はいつだって本妻の子供じゃない…、本妻の子供が男でいれば、俺の居場所なんかない。
親父はいつも俺を変な目で見るし、平気で要らない人間を捨てる…
アイツは直ぐに人を裏切れるんだ…」
「じゃあ先生は?ずっと親身になってくれたんじゃないの?何で貴方が裏切ったの?」
王子は叱られた子供の様な目で、私の事を見つめ返した
「せ、先生はお前を愛したから…。俺じゃなく…」
それが自分勝手な理由だって、今は王子が一番解っているんだ…
王子は変わった…
いや、戻った?
王子は本当はこういう人間だったのかもしれない
繊細で傷つきやすい…
そうなんだ、きっと。
「王子、貴方は知らないかもしれないけど、私と先生は…」
王子は伏し目がちだった瞳をまた私に向ける
「私は先生に愛される理由があったのよ…」
「ふん、キレイゴトだね!」
「どうして?貴方は誰かに裏切られたの?お父さんが、貴方を跡取りにはしないって言ったの?」
「いや…、それは。でも解るだろ?俺はいつだって本妻の子供じゃない…、本妻の子供が男でいれば、俺の居場所なんかない。
親父はいつも俺を変な目で見るし、平気で要らない人間を捨てる…
アイツは直ぐに人を裏切れるんだ…」
「じゃあ先生は?ずっと親身になってくれたんじゃないの?何で貴方が裏切ったの?」
王子は叱られた子供の様な目で、私の事を見つめ返した
「せ、先生はお前を愛したから…。俺じゃなく…」
それが自分勝手な理由だって、今は王子が一番解っているんだ…
王子は変わった…
いや、戻った?
王子は本当はこういう人間だったのかもしれない
繊細で傷つきやすい…
そうなんだ、きっと。
「王子、貴方は知らないかもしれないけど、私と先生は…」
王子は伏し目がちだった瞳をまた私に向ける
「私は先生に愛される理由があったのよ…」