★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「は?何言ってるんだよ?自慢かよ…?」

王子のナイフを持つ手が震える

「違うの!聞いて…
先生と私は血が繋がっていたの…」

「はあ?」

「だから、先生は私を大事にしてくれた…
当然な事でしょ?姪と叔父なんだから」

「………」

王子はしばらく放心状態だった…

「王子が心配することは何もなかった…
あの日だって純粋な背中の治療だったし…
だって私達はどうにもならない。家族なんだから…
ううん、それ以前に私は緋色の事が好きだったし…」

「姪と叔父…?」

王子がひどく動揺している

「私の父親を見てわかるでしょ?」

「ああ、あの時の…

じゃ、じゃあ…俺がしたことは…」

王子はナイフを持ったまま頭を抱えた

「姪と叔父…?そんな…、先生は…姪…」

王子が考えているとき、携帯の着信音が教室中に鳴り響いた

私が自分の携帯を見た瞬間焦ってしまった…


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