★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「…な、何だよ…」

全員が顔を見合わせ、藤田がやっと重い口を開いた

「ずっと疑問に思ってたんだけど…」

俺はあまりにも真剣な藤田の顔を、不安を抱きながら見ていた

「お前って実は…」

俺の指がピクリと跳ねた

「二股かけてんの?」

「はぁー?」

「だって、ブルーちゃんって、碧依ちゃんだよな?お前の会話にたまに蒼湖って女がでてくるんだよ!無意識なのかもしれないけど、会話の流れからすると彼女っぽいし…」

な、何だ…、そんな事か

「アンタ、二股ならマジでシバくよ!?」

「蒼湖は碧依の事だよ…」

「はあ!?」

全員が同じ反応をする

「アイツには母親の付けた名前と、父親が付けた名前の二つがあるんだ…
だから俺はどっちも使ってんの!」

「そんな事ってあんの?」

「あるって!」

その時ちょうど1コマ終了後のチャイムが鳴った

「ほら、教室行こうぜ!」

俺は不信がる友人達を引き連れて、そそくさと教室へ歩いて行った
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