★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
俺は、俺は…



俺は一体誰なんだ?



今まで自分の両親だけは間違いなくて、例え婚外児だったとしても俺にはそれさえ解っていれば十分だった

それが唯一の俺の自信だった


それなのに…


親父の子ではない?

俺は、父親ではない人間に養われてきたのか???


そんな…

俺、これからどうすればいいんだ?



そんな事を考えていると、突然俺の携帯が鳴った


「はい…」

「緋色…」

「お、親父!?」

俺は初めてかかってきた相手に驚いた

「気にしなくていい…。お前は俺と操の子供で、今まで通り何も心配しないで生活しなさい」

「親父…だ、だって」

「間違いない!」

親父…

「それに、操の忘れ形見だ…お前は遠慮しなくていい」

親父…何でそうまでして…







俺は何となく居心地悪いまま生活をしていた


それから、時間はかからなかった



親父が逮捕されることになったのは…






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