★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
長い授業が終わり、昼ご飯を食べるために学食に戻る
碧依の実習の日は弁当がないから、今日は定食を頼む
「緋色…良かった、ちゃんと起きたんだね」
後ろから教科書を抱えた碧依に話し掛けられた
「おう、お前も間に合ったか?」
「ギリギリだったんだけど!」
ちょっと不愉快そうに口を尖らした
「……蒼湖…ちゃん?」
「え?」
藤田が恐る恐る碧依に向かって声をかけてきた
「何?何?」
ニッコリ笑いながら碧依は次の言葉に期待する
その反応に藤田達はまた顔を見回した
「マジだった…」
「なんだよ、俺を疑ってたのかよ!」
「ブルーちゃんは、蒼湖ちゃんなの?」
碧依はキョトンとしながら俺の顔を見つめてくる
「言ってなかったの?」
「コイツらが信じなかったんだよ…」
俺はフライにかぶりついた
「蒼湖はお母さんが付けた名前なの。ミドルネームみたいなものだよ」
俺と碧依で決めたカモフラージュ…