★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
パイナップルを食べ終えると、緋色はテレビをつけてバラエティーを見始めた

私も布団に横になりながらそれを見つめる

冷えきった心が温まり始めてきた



時間が過ぎた頃、緋色は突然私の布団に潜り込んできた

「何?」

「横になってみる」

「ここで?」

「いいじゃん、いいじゃん」

全く気にする様子もなく、私のすぐ後ろで笑いながらテレビをみる緋色

次第に緋色の温もりと笑う振動が心地よくなって、私はまた眠りについた










「碧依」

重たいまぶたを持ち上げると、緋色がさっぱりした感じで私を見下ろしている

「緋色?」

あれ?私…

いつの間にか寝ていたんだ…

「部屋に食事、運んでくれたんだって。起きて食べれるか?」

そう聞いてゆっくり身体を起こすと、大分楽になっている

「うん、食べる」

身体の汗がTシャツにべったりくっついていたので、先に露天風呂に入った


本当は止めた方がいいんだろうけど…


外の滝を見ながら入るお風呂は最高で、でも横から痛い視線を感じていた


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