★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
叔母さんが部屋からでていった後、結局また色々考え込んでしまい…寝るわけにはいかなくなった

気になって気になって仕方がない

まるで推理小説を読んでる気分だ

元カレと、今の彼氏…


あの時の私だったら?

もし山谷君と付き合って、クラス替えで緋色と一緒になって…

あの雨の日が来て…

妊娠したら…?



って、私、中学生だからピンとこない!!

「あー!!もうっ、頭の中がかゆい!」


スッキリしないまま頭をポリポリ掻くと、そういえば本当にかゆいような気がしてベランダに目を向けた

熱も下がったみたいだし、さっぱりしたいし…

何よりうるさい人もいないし〜


私はルンルン気分で露天風呂へ向かった




「あ〜、気持ちぃ!!」

爽やかな風が通りすぎ、目の前の滝が涼しさを強調している

「最高だ!!」

ご満悦でたっぷりお湯を浴びていた

洗い場がないのは残念だけど、それは贅沢すぎる


…あーあ、今回の旅で何か解るといいけど…

湯船を見つめながら物思いに耽っていたときだった…



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