イルカ、恋うた

会いたい……

署に戻ると、その日の作業は置かれた資料と、上司へのお茶。


張り込み中の先輩に、呼び出されたかと思えば、昼食の買い出し。


寮に帰った時は、足がふらふらだった。


部屋に入ると、ベッドに倒れ込んだ。


上着に入ってた、携帯を踏みかけたので、ポケットから出した。


すると、メールが二件あった。


「木田からだ」


『三倉サブ(現在六十五)。
彼は、野村巡査殺害の唯一の目撃者。

当時、御崎の特徴を言い、争っているのを見たと証言。

しかし、現在になって、疑念が。それは当時、公園で寝泊まり、ダンボールで暮らしてた。つまり、ホームレスだったのが、現在は小さいながらも、居酒屋を経営。

しかも、一畳半ではあるが、アパートも借りている。事件直後ではなく、一、二年後かららしいが、おかしくないか?

本人は博打で儲けた金だから、詳しくは言えないと話してたらしい。まぁ、伊藤さんと会ってみます』


もう一件は、伊藤さん。


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