イルカ、恋うた
二つに離れたイルカは不思議と悲しくありませんでした。

きっと、一つになる日が必ず来ると、予感していたんでしょう。


イルカも、俺も……


君は刑事になれる確率を持ち出して、奇跡だと言ってくれたけど、思ってた。


たとえ、刑事なれなくても、俺達はきっと巡り会えた。

きっと何年経っても、再会する運命だった、と思うんだ。


ずっと、言えなくてごめん。ここを借りて言うのも、また拗ねるかもしれないけど……


愛しているよ、美月。


あの少年は、少女に恋をした。成長とともに気持ちも変化した。

恋が愛に変わるって、身を持って知った。


一つに戻すの。恋人同士が帰るのよ。きっと、その時は……


この続きなんだけど、勝手に変えてごめん、俺ならこう言う。


俺達も愛で結ばれる。


ありがとう、美月。

君に出会えてよかった。

大きな夢ほど、時間はかかる。でも、夢を語った君が、とても綺麗だったから、その瞳が好きだから。


俺はずっと応援してる。


じゃあ、美月、頑張れ!最後に、照れくさいけど、もう一回。


愛してる   竜介』

< 214 / 224 >

この作品をシェア

pagetop