デジタル少女は歌います!
今の時代しかない、このタブレットで話すよ

うにしている私は次第に"デジタル少女"と呼

ばれるようになっていた。

「そんなに声出すの嫌なの?」

その質問に、一瞬指がピクリと反応した。

少し奥歯で食いしばりながらも、笑顔を作り

笑った。

『私の声を聞いたら、ヤバいことになっちゃ

うよ?』

「もー、何よそれ?ちょっと、怖いじゃん

ー!」

そう言い、花ちゃんは少し寒気を感じたの

か、両手で体を覆うようにさすり出した。

学校に着くと、花ちゃんと私は教室へ向かっ

た。
< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop