デジタル少女は歌います!
『ねぇ、花ちゃん。』

「んー?どうした?」

『昨日の数学の宿題、結構難しかったけど、

ちゃんと解けた?』

自分は今回の宿題に苦戦したため、少し下を

俯いていると返事が返ってこないので、私は

顔を上げると…。

『花ちゃん!?』

白目を向いて、仏様のポーズをしていた。

『あぁ…、花ちゃん、もしかして……。』

「いや…、ちゃんとする気はあったんだ…!

あれは…、問題が悪い!あんな訳のわからな

い問題をだす、教師が悪いん…。」

「ほう、それは私の事かな…?」

花ちゃんの背後に静かに立っていた先生が、

花ちゃんの肩を叩いた。

「お前、職員室行きな。」

「うわぁぁぁ!嘘だ、嘘ですよ!ちょ、見て

ないで止めてよ…!」

私に助けを求めるように、手を差し伸ばして

きたが、私は健闘を祈ると敬礼ポーズをし

た。

「仲間に裏切られたぁぁ!」

「いいから、さっさと立って歩け!」

そう言い、花ちゃんは先生に連れて行かれ

た。
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