デジタル少女は歌います!
私は、慌ててタブレットで打ち始めた。

『それは、こっちのセリフです!私は、たま

たまここに来たかっただけです!』

タブレットをまじまじ見ると、一人の強そう

な目つきの男子生徒が、鼻で笑いだした。

「お前、声も喋れないのかよ?」

棘を指すような強そうな口調に、肩がビクつ

いた。

「よせよ…。」

「うっせー、本当の事だろう?第一タブレッ

トで話すなんて、礼儀にも程があるんだ

よ!」

何、何が起きて…。
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