君のいない場所で私はどうしてると思う?
あれからは少しずつ斉藤もゆきが大丈夫になってきて

私はもう普通に喋れるようになった。

それからは意外な一面見つけたり。


「斉藤、今日一緒に帰らない?」

「うん、いいよ」

「やった、ありがとう。」


そういうと君はすこし照れくさそうな顔をする。

またこう言うとこも可愛いんだよね。

よくよく見てみたら目は少しタレていて

奥二重なのに目は大きくて

涙袋が爆発しそうなんじゃないかってくらいあって

鼻も小さいけど筋の通った高い鼻。

口もぷるぷるしてて授業中ときどきいじってるのを見る。

こんなに顔整ってる男子ほかにいないんじゃないかな。


って密かに心の中で思ってる。



「あ、俺がこっち歩く。」

「え、あ、ありがとう」


少しは男らしいとこ見せんじゃん。

はじめてだなぁ。

でもこれのせいでどんどん好きになってくんだよ。




そろそろ別かれ道が近づいてくる。


「じゃあ、私こっちだから。」

「うん。ばいばい」

「ばいばい明日ね」


そういうと頭を軽く下げて

手の甲を口に当てて照れ隠しをする。

ほんとに可愛いんだからね。
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