君のいない場所で私はどうしてると思う?


土曜の朝


携帯の着信音と共に起きる。


『ひなちゃん!弘大の意識戻ったのよ!』

『あの時ひなちゃんが来てくれたからかもしれない!ほんとにありがとう』


こんなにうれしい朝迎えたのは初めてだな。

それくらい今の私は上機嫌。


そして布団から出て着替えて歯磨きして髪を整えて家を出る。





ガラガラ


「斎藤~!!!!」

「木下?」

「あーーー良かった!!」


──────ギュッ──────

「イタタタッ、木下のおかげだよ」

「え?」

「あの時授業中にも関わらず来てくれたんだってね」

「当たり前じゃん……もうっ………ほんとに心配したんだからっ………」

「ごめんね、ありがとう」


そして斎藤は私の頭を撫でてくれる。

そういうとこがすき。

すっかりシャイな部分も消えて。


「あ、そうだ俺伝えなきゃいけないことがあるんだよ」
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