君のいない場所で私はどうしてると思う?


数時間後

『木下こそ、好きな人はいないの?』


ドキッ…………



さすがに本人からそれが出てくるとは思ってなかった。

なんて返そう。

ここは素直にいるって言うべき?

それとも相手を引かせるためにいないって言うべき?

もぉ-!分からん!

ほんとに恋愛って面倒くさいし難しい。


『いるよ』

『そうなんだ!』

『うん』

『斎藤弘大がスタンプを送信しました。』


ほら。またこれ。

ほんとに返す気がなくなる。


『スタンプを送信しました。』

『あのさ、一つだけ真剣な話していい?』


っ、、。なに?真剣な話って。

斎藤とは意外と信用し合ってるから最近は家の相談などもするようになった。


『うん。』

『俺ね、もしかしたら病気なんだ』


えっ、、?

びょう、、き??

嘘だ。

そんなわけない。

今日だっていつもと変わらなかったもん。

きっと冗談だ。

私がさいきんLINEでからかったりしてるからそのお返しだ。


『冗談やめて』

『本当だって!』

『どうせ私がさいきんからかってるからそれのお返しでしょ?』

『ちがうよ』
『そんなことしないもん』

『証拠見せて。』

『斎藤弘大が写真を送信しました。』


っ。。ほんとにきた。

けどここは見るしかない。


と思って勇気を振り絞ってトークを開く。





っ?!

ありえない。。

ほんとに、、?

でもちゃんと診察結果が出てる。


私は受けとめきれずその場で泣き崩れる。
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