手編みって重い?私の不安と彼の苦悩〜マフラーの正しい使い方〜【優秀作品】
ホワイトデー《翔太郎目線》
今年の春、取引先の受付に、すごく笑顔の素敵な子が入った。
名札によると、吉岡 紗良さんっていうらしい。
秋になり、その日13時に訪問すると、いつも2人いる受付が昼休憩なのか、たまたま紗良ちゃん1人しかいなかった。
チャンスは今しかない。
俺は、半ば強引に、その夜食事に行く約束を取り付け、彼女に告白をした。
「え…、私なんかでいいんですか?」
と照れたように恥じらう姿も可愛らしい。
俺は、押しに押しまくって、彼女と付き合うことに成功した。
それから、2ヶ月。
彼女の誕生石をあしらったネックレスをクリスマスプレゼントとして用意した。
喜んでくれるかな。
ドキドキしながら、デートに誘うと、彼女もプレゼントの入った紙袋をくれた。
2人で一緒にプレゼントを開ける。
中身は、手編みのマフラーだった。
どうしよう…
困った…
だけど、そんなこと思ってるなんて、彼女に知られるわけにはいかない。
俺は、慌てて表情を取り繕う。
幸い、彼女はネックレスに夢中で気付いてなさそうだった。
俺は、彼女にネックレスをつけてやる。
幸せそうに微笑む彼女は、やっぱり俺の天使だ。
その日、ワインを飲んだ俺たちは、予定通りタクシーで帰宅する。
良かった。
タクシーで帰るなら、帰りにマフラーをしなくても不自然じゃない。
名札によると、吉岡 紗良さんっていうらしい。
秋になり、その日13時に訪問すると、いつも2人いる受付が昼休憩なのか、たまたま紗良ちゃん1人しかいなかった。
チャンスは今しかない。
俺は、半ば強引に、その夜食事に行く約束を取り付け、彼女に告白をした。
「え…、私なんかでいいんですか?」
と照れたように恥じらう姿も可愛らしい。
俺は、押しに押しまくって、彼女と付き合うことに成功した。
それから、2ヶ月。
彼女の誕生石をあしらったネックレスをクリスマスプレゼントとして用意した。
喜んでくれるかな。
ドキドキしながら、デートに誘うと、彼女もプレゼントの入った紙袋をくれた。
2人で一緒にプレゼントを開ける。
中身は、手編みのマフラーだった。
どうしよう…
困った…
だけど、そんなこと思ってるなんて、彼女に知られるわけにはいかない。
俺は、慌てて表情を取り繕う。
幸い、彼女はネックレスに夢中で気付いてなさそうだった。
俺は、彼女にネックレスをつけてやる。
幸せそうに微笑む彼女は、やっぱり俺の天使だ。
その日、ワインを飲んだ俺たちは、予定通りタクシーで帰宅する。
良かった。
タクシーで帰るなら、帰りにマフラーをしなくても不自然じゃない。